Rashii

デジタル発おやつブランド

全国の作り手とつながることが、
地域活性化に

―――お菓子(おやつ)の種類ってすごい数があると思うんですけれども、情報はどうやって集めてくるのですか?

新商品の開発は、社内にバイヤーやパティシエがいて、彼らが地方の道の駅やマルシェに行ったりしながら本当に足で探して来ています。また、それを続けているうちに最近は少しずつ認知も高まってきているので、生産者様の方から「我々の商品を扱ってください」という連絡をいただいたりといったことも増えてきています。今は全国で177社の企業様と一緒に商品開発とかをやらせていただいていて、その数もどんどん増えていってるような感じです。

―――生産者様とはどのように取り組まれているのですか。

道の駅で売っているような生産者様は地元に根付いています。作るものや材料へのこだわりは強くても、販売やマーケティングはそんなに得意じゃない。逆に我々はマーケティングや商品開発のところはできるんですが、「作る」というところは基本的に提携という形でやらせていただいているので、相性はすごく良いですね。一緒にやっていく中で、生産者様の方から「今回のおやつは何点でしたか?」と聞かれて、我々もお客様からの評価や点数を開示するようにしています。作り手側ではお客様の声を直接聞く機会があまり無いというのもあり、そういった情報はすごく喜ばれますね。

―――ある意味、地方創生というか地域活性化というか、そういうことにも関わっている、と。

そうですね。それを目的にこの事業を始めた訳ではないんですけど、結果的に地方のメーカーさんと協働することが多かったりします。他には障碍者施設や社会福祉法人さんなど、お菓子を手作りされている会社さんが多く、そういったところと組んで我々が売主として前に立つことで地方が活性化したりとか。最近は特にコロナの影響もあり、地方のお土産屋さんに卸していたメーカーさんが苦しんでいるというのもあるので、その店舗で販売されていたお菓子をベースに我々と一緒に開発して、ECで売っていくみたいな取り組みも始めています。そういった、地方と取り組むという形が見えてきたので、今後も全国の作り手の方と一緒に成長していけたらいいなと思っています。

スナックミーはデジタルを駆使したアルゴリズムでお届けしていく部分に目が向きがちですが、実はその背景には「足で稼ぐ」アナログな部分もありました。地方で埋もれている良いもの、こだわりを見つける。それをデジタルを駆使してお届けしていくことで、結果地方創生にもつながっています。次はスナックミーが目指すところについて聞いていきます。

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