Rashii

それは、旅のように。

私たちが今まで
何をしてきたのか、
これからどうしたいのか、が
描かれているんです。

名刺の裏に印刷されているViajesのビッグビジョン ※名刺の裏に印刷されているViajesのビッグビジョン

―名刺の裏に描かれている絵について教えてもらえますでしょうか?

池田めぐみ氏:これ日本地図になっておりまして、北は北海道沖縄まであって。私たちが今まで何をしてきたのか、これからどうしたいのか、が描かれているんです。例えば、ほら、ここ蕾の家もありますけれども、あとは京都も入っていたり…京都で町屋を何件かプロデュースしていて住まいがあったり、ここがスペインバルセロナ、ニューヨーク…今、西海岸とかハワイとかの事業も始まっていて…あとは世界を見て文化発信をしていこうということで。これは奥谷が描いているんです。彼女が書くと結構実現します。何か区切りの年とかに、みんなでビジョン会議をして、どういうことを実現したいかっていうのを話して。これは毎年バージョンアップしているんです。過去のものがどんどん蓄積されていっています。もう5~6枚あると思います。

池田さゆり氏:こここには今までやってきた現実と、これから描きたい夢が混在しているところがポイントです。そうやって、現実と夢を一緒に眺めて進化させていくというのが一番いいのかもしれません。今の位置と、これからと。何のためにやってきたんだって、力が持てる。

蕾、これから花を咲かせる、
どんな花が咲くかわからない、
これから一歩踏み出す場所

―御社の今の取り組み、将来について教えてください。

池田めぐみ氏:私たち女性3人で起業したということもあって、蕾の家も女性的なイメージが強いんです。そして「蕾」という名前の意味も、これから花を咲かせる、どんな花が咲くかわからない、これから一歩踏み出す場所という意味でスタートしたこともあった。そういう意味からも、これから、地域の女性達、特にママさん達がここにきて、新たな社会とのつながりをつくることを考えていけたら、ということで、この場で内職というか仕事ができるような仕組みを作ろうとしています。保育園の送り迎えの合間にママさんたちが人との交流だとか地域とのつながりだとかを感じられる、一度この古民家に集まって、負担にならない範囲で仕事をして、社会に貢献でき、収入も得られるそんなイメージです。それは梱包の仕事だったり、食品製造だったり、お土産を作ったり。一緒に価値を創造していきたい。発展して、製造にも力を入れようと思っています。今までは古民家が点としてあったんですけれども、ここで出会って生まれた物が、旅して、面として広がっていく。そんなことも考えています。

池田さゆり氏:これまではインバウンドに対して日本の文化だったり、鎌倉などの地域を知っていただこうとやってきたので、これからはもう少しエリアを広げて、例えばこの鎌倉で作った仕組みを、九州でやってみたらどうかとか、例えば海外で展開したらどうなるんだろうかとか、そういったことに取り組めたらと考えています。それは決してそのまま持って行くということではなくて、この仕組みのいいところと、その土地土地の良さを活かしたやり方を、掛け合わせていく。その土地にある価値を活かしていくというシンプルな構造さえあればできると思っています。

―Viajesの強み、真骨頂は、僭越ながらブランディングマネジメント力にあるのではないかと思いました。1件1件違う古民家の魅力・価値を見つけ、その価値を、ブランドマネジメント力で、ストーリー化し、ビジュアライズしして方向性を定め、体験をデザイン・運営していく。それをお二人は、仕組み・プロセスとおっしゃっているのではないかと思いました。パーパス・ブランディングのケーススタディが、同社の取り組みから学べるのではと感じました。
Viajes株式会社の「らしい」ストーリーは、今回で終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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